
街中で「世界一周クルーズ99万円〜」というピースボートのポスターを見かけ、「こんなに安く世界一周できるなんて!」と心が躍った方も多いでしょう。しかし、ネットで「ピースボート 評判」と検索すると、「最悪」「宗教みたい」「思っていたのと違った」といったネガティブな口コミも目にします。一体、ピースボートの実態はどうなのでしょうか?本当に99万円で豪華な世界一周が楽しめるのでしょうか?
結論から言えば、ピースボートは「旅」ではなく「共同生活」を楽しむ場所です。優雅な世界一周をイメージしているなら、期待とのギャップで後悔する可能性が高いです。
・ピースボートは宗教ではないが、独特のコミュニティ文化がある
・食事は「豪華客船のフルコース」ではなく「合宿所の食堂」に近い
・個室にすると400万円〜。同じ予算なら外国船(プリンセス等)の方が快適
ネットの噂は本当?ピースボートのリアルな船内生活

- 「宗教?」の真相と、独特な「ボランティア文化」
- 食事は「居酒屋」レベル?豪華客船とは違う現実
- 若者が多い?実際の年齢層と船内の雰囲気
「宗教?」の真相と、独特な「ボランティア文化」
まず、最も多い誤解から解きましょう。「ピースボートは宗教団体なのか?」という疑問です。
ピースボートは宗教団体ではありません。国際交流を目的としたNGO(非政府組織)が運営するクルーズ事業です。
ではなぜ「宗教みたい」と言われるのでしょうか?それは、ピースボート特有の「ボランティア文化」と「コミュニティの熱気」が原因です。
ピースボートでは、旅行代金を割引してもらうために、乗船前に「ポスター貼りボランティア」や「説明会のスタッフ」として活動する人が多くいます。街中でピースボートのポスターを見かけるのは、こうしたボランティアスタッフが貼っているのです。
| ボランティア活動 | 内容 | 割引額の目安 |
|---|---|---|
| ポスター貼り | 街中の店舗にポスターを貼らせてもらう営業活動 | 貼った枚数に応じて数万円〜数十万円 |
| 説明会スタッフ | ピースボートの説明会で受付や案内を担当 | 1回数千円〜 |
| SNS拡散 | 自分のSNSでピースボートを紹介 | 数千円〜 |
こうしたボランティア活動を通じて、乗船前から「ピースボート仲間」としての絆が生まれます。説明会やボランティア活動の現場では、「世界一周仲間」としての連帯感が強調され、熱気に満ちた雰囲気があります。
この「独特の熱気」が、外部から見ると「宗教っぽい」と感じられるのです。実際、参加者同士で「〇〇回クルーズの仲間」という意識が強く、船内でも団体行動が多いため、「一人で静かに過ごしたい」と考える人には、温度差がキツイかもしれません。
ピースボートは「個人旅行」ではなく「グループツアー」に近い雰囲気です。コミュニティへの参加を求められることに抵抗がある方は、別の選択肢を検討すべきです。
一人参加なら、実は外国船の方が気楽な場合も。詳細は以下の記事を確認してください。
一人参加におすすめのクルーズ ▶
食事は「居酒屋」レベル?豪華客船とは違う現実

ピースボートのパンフレットには「食事付き」と書かれていますが、これは一般的な豪華客船のフルコースとは全く異なります。
ピースボートの食事は、「大学の学食」や「合宿所の食堂」に近いイメージです。バイキング形式で、カレー、パスタ、揚げ物、サラダなどが並びます。味は決して不味くはありませんが、「豪華客船の優雅なディナー」を期待していると、ギャップに驚くでしょう。
| 比較項目 | ピースボート | 一般的な外国船クルーズ |
|---|---|---|
| 食事スタイル | バイキング(セルフサービス) | フルコース+バイキング |
| 雰囲気 | 食堂、カジュアル | レストラン、フォーマル |
| メニュー | 日替わり定食風 | 毎晩異なる高級料理 |
| 接客 | セルフサービス中心 | ウェイターが丁寧にサービス |
また、ピースボートでは「自分で配膳・片付け」が基本です。豪華客船では、ウェイターが料理を運んでくれ、使った食器も自動的に片付けられますが、ピースボートではトレーを持って自分で並び、食べ終わったら食器を返却口に戻します。
これは「悪い」という意味ではなく、「コンセプトが違う」ということです。ピースボートは「豪華さ」より「仲間との共同生活」を重視しています。
実際、ピースボートの参加者の中には「みんなで食堂に集まってワイワイ食べるのが楽しい」と満足している方も多くいます。ただし、「夫婦で静かにディナーを楽しみたい」「ウェイターにサービスされる優雅な時間が欲しい」という期待には応えられません。
若者が多い?実際の年齢層と船内の雰囲気
ピースボートは「若者向け」というイメージがありますが、実際の年齢層は回によって異なります。夏休みシーズンは大学生が多く、春や秋は退職したシニア層が増える傾向があります。
しかし、どの回でも共通しているのは「アクティブな雰囲気」です。船内では、ダンスレッスン、語学教室、太鼓演奏、合唱など、様々な自主企画が行われます。参加者同士でグループを作り、寄港地での観光も団体行動することが多いです。
「静かに海を眺めながら読書をしたい」「夫婦だけの時間を大切にしたい」という方には、ピースボートの賑やかな雰囲気は合わない可能性が高いです。
また、船内では「交流」が重視されるため、食事の席も自由席ではなく「相席推奨」のような雰囲気があります。知らない人と同じテーブルになることも多く、コミュニケーションが苦手な方には負担になるかもしれません。
同じ予算で、より豪華な船(MSCなど)にも乗れます。詳細は以下の記事を確認してください。
同じ価格帯の豪華客船と比較 ▶
【比較】「ピースボート」vs「JTB取扱の外国船」どっちが幸せ?

- 費用対効果の罠。「個室」にするなら値段は変わらない
- シニア夫婦が「精神的なゆとり」を持てるのはどっち?
- まとめ:ピースボートは「旅」ではなく「共同生活」
費用対効果の罠。「個室」にするなら値段は変わらない
ピースボートの最大の魅力は「99万円〜」という安さです。しかし、ここに大きな落とし穴があります。
ピースボートの「99万円」は、4人部屋(相部屋)の最安プランです。個室(2人部屋)にすると、200〜300万円、バルコニー付き個室にすると400万円以上かかります。
| 客室タイプ | ピースボート(100日間) | 外国船(MSC等、100日間) |
|---|---|---|
| 4人相部屋 | 99〜150万円 | 設定なし |
| 2人部屋(内側) | 200〜250万円 | 180〜250万円 |
| 2人部屋(海側窓付き) | 250〜350万円 | 200〜300万円 |
| バルコニー付き個室 | 400〜500万円 | 250〜400万円 |
つまり、夫婦で「個室・バルコニー付き」を希望する場合、ピースボートは決して「安く」ありません。むしろ、同じ予算を出すなら、設備が新しく、サービスが一流の外国船クルーズ(ダイヤモンド・プリンセス、MSCベリッシマ等)の方が、快適度は圧倒的に高いのです。
また、ピースボートの船は中古船を使用しているため、設備の古さが目立ちます。エレベーターが少ない、シャワーの水圧が弱い、部屋が狭いなど、快適性では最新の外国船に劣ります。
「99万円」という数字に惹かれて申し込んでも、実際には追加費用(個室差額、寄港地ツアー、飲み物代)がかさみ、結局300〜400万円かかるケースが多いのです。
同じ400万円を払うなら、JTBで取り扱っているダイヤモンド・プリンセスやクイーン・エリザベスに乗った方が、満足度は高いでしょう。これらの船では、毎晩のフルコース、ウェイターによる丁寧なサービス、広いバルコニー付き客室、大浴場(ダイヤモンド・プリンセスのみ)など、「優雅な世界一周」が実現できます。
シニア夫婦が「精神的なゆとり」を持てるのはどっち?

ピースボートと外国船クルーズ、どちらを選ぶべきかは、「あなたが世界一周に何を求めるか」によって変わります。
ピースボートが向いている人:
- 若者との交流を楽しみたい
- 語学や文化活動に積極的に参加したい
- 相部屋でも気にならない
- セルフサービスの食事でも満足できる
- 「仲間と一緒」の雰囲気が好き
外国船クルーズ(JTB取扱)が向いている人:
- 夫婦だけの時間を大切にしたい
- 静かに海を眺めながら読書やリラックスをしたい
- 毎晩のフルコース料理を楽しみたい
- ウェイターによる丁寧なサービスを受けたい
- 新しい設備の快適な船に乗りたい
| 比較項目 | ピースボート | 外国船(プリンセス等) |
|---|---|---|
| 雰囲気 | 合宿・共同生活 | ホテル・プライベート重視 |
| 年齢層 | 20〜70代(バラバラ) | 50〜80代中心 |
| 交流 | 強制的に交流の場が多い | 交流は任意、一人でも快適 |
| 食事 | バイキング、セルフサービス | フルコース、ウェイターサービス |
| 船の新しさ | 中古船(やや古い) | 最新〜やや古い(船による) |
| フォーマルナイト | なし(カジュアル) | あり(ドレスアップの機会) |
シニア夫婦が「精神的なゆとり」を持って100日間を過ごすなら、外国船クルーズの方が圧倒的に快適です。
ピースボートは「若いエネルギー」に溢れていますが、それは裏を返せば「騒がしい」「落ち着かない」ということでもあります。100日間という長期間、常に誰かと交流することを求められる環境は、シニア層にとってストレスになる可能性があります。
一方、外国船クルーズでは、「一人の時間」と「交流の時間」を自分でコントロールできます。バルコニー付きの個室なら、誰にも邪魔されず海を眺められます。食事もメインダイニングでフォーマルに楽しむか、ビュッフェでカジュアルに済ませるか、その日の気分で選べます。
JTBのクルーズコンシェルジュに「ピースボートと迷っている」と正直に相談すれば、あなたの希望に合った船を提案してくれます。「若者との交流より、夫婦の時間を大切にしたい」「静かに過ごしたい」と伝えれば、最適なプランが見つかります。
まとめ:ピースボートは「旅」ではなく「共同生活」
ピースボート世界一周の実態について、公平に解説してきました。最後に要点を整理します。
- ピースボートは宗教ではないが、独特のコミュニティ文化と熱気がある
- 食事は豪華客船のフルコースではなく、合宿所の食堂に近い
- 「99万円」は4人相部屋の最安値。個室にすると300〜400万円以上かかる
- 同じ予算なら、外国船(プリンセス等)の方が設備・サービスが上
- シニア夫婦が精神的なゆとりを持てるのは外国船クルーズ
ピースボートは決して「悪い」選択肢ではありません。「若者と交流したい」「団体行動が好き」「セルフサービスでも気にしない」という方には、素晴らしい体験になるでしょう。
しかし、もしあなたが「優雅な世界一周」「夫婦だけの静かな時間」「ウェイターによる丁寧なサービス」を求めているなら、ピースボートはおすすめできません。期待とのギャップに苦しむことになります。
ピースボートは「旅」ではなく「共同生活」を楽しむ場所です。この違いを理解した上で、選択しましょう。
「99万円」という数字に惹かれて安易に申し込む前に、JTBで外国船クルーズの見積もりも取ってみてください。個室・バルコニー付きで比較すると、価格差はほとんどありません。それなら、設備が新しく、サービスが一流の外国船を選んだ方が、100日間を快適に過ごせます。
また、どの船を選ぶにしても、海外旅行保険は必須です。100日間の長期保険は高額ですが、エポスカードなら年会費無料で海外旅行保険が付帯されているため、保険料を節約できます。浮いたお金を部屋のアップグレードに回せば、より快適な旅が実現できます。
世界一周クルーズは人生に一度の大冒険です。後悔しない選択をするために、複数の選択肢を比較し、自分の価値観に合った船を選びましょう。

