
世界一周クルーズを計画する際、意外な盲点となるのが「通信費」です。船内Wi-Fiは1日3,000円以上かかることも珍しくなく、100日間の航海では30万円を超える通信費が発生するケースもあります。しかし、多くの方がこの事実を知らずに乗船し、帰国後の請求書を見て愕然とされています。
実は、選び方ひとつで通信費を数万円〜20万円以上節約する方法があります。「クルーズにはレンタルWi-Fiが必須」という古い情報を見かけることがありますが、それはもう過去の話です。2025年の常識は、「使わない日は払わない」賢い選択です。
本記事では、船内Wi-Fiの高額な理由から、レンタルWi-Fi・買い切り型ガジェット・eSIMまで、あなたの旅のスタイルに合わせた最適な通信手段をご提案します。浮いた費用で、寄港地でのディナーやオプショナルツアーをワンランク上のものにしてみませんか?
・船内Wi-Fiは高額!100日で30万円以上の請求リスクも
・「電源OFFで0円」になるレンタルWi-Fiなら6万円節約可能
・90日以上の長期旅なら「端末購入型」が圧倒的に安い
・荷物を減らしたいならeSIMという選択肢
・高額請求を防ぐスマホ設定の鉄則
世界一周クルーズWi-Fiの基本知識と「高すぎる」理由

- 船の衛星通信と陸の通信の違い
- 100日間でかかるリアルな通信費試算
- クルーズ向けWi-Fi選びの3つの正解
船内Wi-Fiは高い?ジャパネット(MSC)やピースボートの料金相場
クルーズ船での通信が高額になる理由は、陸上の携帯電話網ではなく「衛星通信」を利用しているためです。特に、日本で人気のジャパネットクルーズ(MSCベリッシマ等)やピースボートなどの長期航海では、通信費の総額が予想以上に膨らむ傾向があります。
主要なクルーズ会社の船内Wi-Fi料金目安を比較してみましょう。
| クルーズ会社・船名 | 基本プラン(1日) | 備考 |
|---|---|---|
| MSCクルーズ (ジャパネット等) | 約1,500円〜 | 従量課金の場合もあり。 100日分だと数十万円に。 |
| ピースボート (パシフィック号) | 約2,000円〜 | Starlink導入済だが有料。 長期利用で高額になりがち。 |
| クイーン・エリザベス | 約2,500円〜 | プランにより速度制限あり。 |
| ディズニークルーズ | 約3,000円〜 | 動画視聴プランはさらに高額。 |
※料金は変動します。特にジャパネット(MSC)やピースボートなどの長期クルーズでは、積もり積もって数十万円になるケースが多発しています。
ご覧の通り、基本プランでさえ1日1,500円〜2,500円が相場です。動画視聴やビデオ通話ができるプレミアムプランになると、1日3,000円〜4,500円にも達します。100日間の世界一周クルーズで毎日利用すれば、通信費だけで15万円〜45万円という計算になります。
船内ネットは緊急用と割り切り、寄港地での通信手段を確保するのが鉄則です。実際、経験豊富なクルーズ旅行者の多くは、船内Wi-Fiを最低限にとどめ、寄港時に集中的に連絡や情報収集を行っています。
近年、ピースボートクルーズなど一部の船では低軌道衛星インターネット「Starlink(スターリンク)」の導入により通信環境が改善されつつありますが、それでも料金は依然として高額です。失敗しないクルーズ選びについては、世界一周クルーズのデメリット記事も併せてご参照ください。
【節約派】使わない日は0円!「海外WiFiレンタルショップ」

世界一周クルーズで最も賢い通信費節約術は、「寄港日だけWi-Fiを使う」という発想の転換です。ここで威力を発揮するのが、電源を入れた日だけ課金される「海外WiFiレンタルショップ」というサービスです。
通常のレンタルWi-Fiは「レンタル期間×日数」で課金されるため、船の上で使わない日も料金が発生します。しかし海外WiFiレンタルショップは、端末の電源をOFFにしておけば、その日の利用料金は一切かかりません。
世界一周クルーズの典型的なスケジュールを見てみましょう。
| 日程タイプ | 日数 | 通常レンタル費用(1日1,000円) | 海外WiFiレンタルショップ |
|---|---|---|---|
| 寄港日(電源ON) | 約40日 | 40,000円 | 40,000円 |
| 終日航海日(電源OFF) | 約60日 | 60,000円 | 0円 |
| 合計100日間 | 100日 | 100,000円 | 40,000円 |
航海日の60日間を電源OFFにすれば、約6万円の節約になります。この差額があれば、バルセロナでの本格パエリアディナーや、ヴェネツィアでのゴンドラ遊覧など、寄港地での特別な体験を追加できます。
寄港日だけで賢く使うなら、この選択肢が最もコストパフォーマンスに優れています。ルーターの受け取りは空港でも自宅でも可能で、返却も帰国時にポストに投函するだけ。シニア世代の方でも安心してご利用いただけます。
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※空港受取・自宅配送が選べます
【玄人派】旅の達人が愛用する「Pokefi(ポケファイ)」
もしあなたが「ガジェット好き」で、今後も頻繁に海外旅行に行くなら、クルーズ愛好家の間で「神器」と呼ばれている「SmartGo Pokefi(ポケファイ)」を購入するのも一手です。
Pokefiは、契約不要・月額基本料不要の買い切り型Wi-Fiルーターです。本体を購入(約2万円前後)すれば、あとは必要な時に、必要な分のデータをWEB上で購入(チャージ)して使います。
| 特徴 | Pokefi(ポケファイ) |
|---|---|
| 本体価格 | 約20,000円(Amazon等) |
| 月額基本料 | 0円(完全無料) |
| データ料金 | 5GBで約2,000円(安い!) |
| 有効期限 | データ購入から2年間 |
「維持費が0円」というのが最大のメリットです。次の旅行が1年後でも、解約手続きなどは一切不要。引き出しから取り出して充電するだけで、すぐに世界中で使えます。
5GBで15ドル(約2,200円)というデータ単価は、レンタルWi-Fiと比べても破格の安さです。初期投資(本体代)はかかりますが、何度も海外に行く方ならすぐに元が取れます。
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※口コミ評価も非常に高い名機です
世界一周クルーズWi-Fiの実践的選び方

- 荷物を減らすeSIMという選択肢
- 高額請求を防ぐスマホ設定
- あなたに最適なWi-Fi診断まとめ
【身軽派】荷物不要でアプリ完結「Trifa(eSIM)」
「ルーターを持ち歩くのは面倒」「荷物を極限まで減らしたい」という方には、eSIM(イーシム)という最新の選択肢があります。eSIMは物理的なSIMカードやルーターが不要で、スマートフォンアプリだけで通信環境を整えられる画期的なサービスです。
中でも注目なのが「Trifa(トリファ)」です。日本語サポートが充実しており、シニア世代の方でも安心して利用できます。設定はアプリ内で完結し、購入したデータ容量は好きな国・地域で自由に使えます。
| 比較項目 | レンタルWi-Fi | eSIM(Trifa) |
|---|---|---|
| 荷物 | ルーター、充電器が必要 | 不要(スマホのみ) |
| 受取・返却 | 空港や自宅で必要 | 不要(アプリでDL) |
| 延滞リスク | あり | なし |
| 紛失リスク | あり(弁償必要) | なし |
| 複数デバイス | 可能 | テザリングで可能 |
| 料金追加 | 事前に決まった日数 | 必要な分だけ購入可 |
1GB単位で追加購入できるため、無駄なく必要な分だけ使えます。例えば「イタリア寄港時に3GB使い切ったから、ギリシャ寄港前に2GB追加」といった柔軟な使い方ができます。
ただし、eSIMを利用するには「eSIM対応スマートフォン」が必要です。iPhone XS以降、Google Pixel 4以降などが対応していますが、ご自身の機種が対応しているか事前に確認しておきましょう。対応機種でない場合は、従来のレンタルWi-Fiをご利用ください。
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※1GBから購入可能・安心の日本語サポート
パケ死を防ぐ!乗船前の必須スマホ設定

クルーズ旅行で最も恐ろしいのが、携帯電話の「国際ローミング高額請求」です。船上では船会社が提供する衛星通信ネットワークに自動接続されることがあり、気づかないうちに数十万円の通信料が発生するケースが実際に報告されています。
これを防ぐための鉄則設定は、以下の通りです。
- 出航直後に「機内モード」をONにする
- 機内モードをONにした状態で「Wi-FiだけをON」にする
- 「モバイルデータ通信」と「データローミング」を必ずOFFにする
- アプリの「バックグラウンド更新」をOFFにする
出航したらすぐに機内モードに切り替えることを習慣にしてください。これだけで、意図しない高額請求を完全に防ぐことができます。
実際の報告例では、機内モードにせず10日間のクルーズに参加した方が、帰国後に携帯会社から25万円の請求を受けたケースがあります。設定は出航前の港で必ず済ませ、寄港時以外は機内モードを維持しましょう。
費用全般の不安については、世界一周クルーズの費用解説記事でも詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
世界一周クルーズWi-Fiについてのまとめ
- 船内Wi-Fiは1日1,500円〜4,500円と高額なため、寄港地用の通信手段を用意するのが賢明
- 「海外WiFiレンタルショップ」なら航海日の通信料を0円にでき、約6万円の節約が可能
- 何度も海外に行く旅慣れた方には「Pokefi」の購入がおすすめ
- 荷物を減らしたいスマホ上級者には「Trifa」等のeSIMが便利で、必要な分だけ購入できる
- 乗船後は必ず機内モードにして、Wi-FiのみONにすることで高額請求を防ぐ
- 浮いた通信費で、寄港地の食事やオプショナルツアーを豪華にするのがおすすめ
世界一周クルーズの通信費は、選択次第で10万円以上の差が生まれます。船内Wi-Fiの高額な料金体系を理解し、自分の旅のスタイルに合った通信手段を選ぶことが、快適で経済的なクルーズ旅行の第一歩です。
寄港日だけ賢くネットを使いたい方は「海外WiFiレンタルショップ」、今後も頻繁に海外へ行かれる旅の達人には「Pokefi」、荷物を減らしてスマートに旅したい方は「Trifa」を検討してみてください。通信費を賢く節約し、その分を寄港地での贅沢な体験に振り向けることで、一生の思い出に残る世界一周が実現します。

