
世界一周クルーズの申し込み直前、最後に悩むのが「客室のランク」です。パンフレットを見ると、内側客室(窓なし)とバルコニー客室では、100万円以上の価格差があります。「数百万円も違うなら、寝るだけの部屋だし内側で節約してもいいかな?」と考える方も多いでしょう。確かに、1週間程度のクルーズなら内側客室でも問題ありません。しかし、100日間という長期航海では、話が全く異なります。
結論から言えば、100日間の内側客室は「精神的な修行」に近く、後悔する可能性が極めて高いです。快適に過ごすなら、バルコニー付きが正解です。
・100日間の窓なし部屋は「独房感」がキツイ。朝か夜かもわからない閉塞感
・バルコニー付きなら、プライベートな海が手に入る。ストレス発散に必須
・保険代を節約(エポスカード活用)すれば、浮いた50万円で部屋ランクアップ可能
【警告】「寝るだけだから内側でいい」は危険?100日間のリアル

- 窓なし部屋のメリット・デメリット。「朝か夜かわからない」閉塞感
- バルコニー客室は「プライベートな海」が手に入る
- スイートは必要?ラグジュアリーとコスパのバランス
窓なし部屋のメリット・デメリット。「朝か夜かわからない」閉塞感
まず、内側客室(インサイドキャビン)のメリットとデメリットを正直に整理しましょう。
内側客室のメリット:
- 圧倒的に安い:バルコニー客室の半額〜3分の2程度の価格
- よく眠れる:窓がないため、朝日で目覚めることがなく、時差ボケ調整に有利
- 静か:外部の音(波の音、隣の客室のバルコニーの声)が聞こえない
短期間(1週間程度)のクルーズなら、これらのメリットは十分に魅力的です。実際、内側客室を選ぶ経験者も「昼間は外に出ているから、部屋は寝るだけ」という理由で満足しています。
しかし、100日間という長期航海では、内側客室のデメリットが致命的になります。
内側客室のデメリット(長期航海の場合):
| デメリット | 1週間のクルーズ | 100日間のクルーズ |
|---|---|---|
| 「朝か夜かわからない」閉塞感 | △ 我慢できる | × 精神的にキツイ |
| 自然光が入らない | △ 気にならない | × 体内時計が狂う |
| プライベート空間がない | △ デッキに出ればいい | × たまには一人になりたい |
| 部屋が狭く感じる | △ 短期なら問題なし | × 長期だと「独房」に感じる |
特に深刻なのが、「時間感覚の喪失」です。窓がない部屋で目覚めると、今が朝の7時なのか、夜の7時なのか、一瞬わかりません。時計を見ても、体感として「朝だ」と感じられないため、不思議な浮遊感に襲われます。これが100日間続くと、精神的なストレスが蓄積します。
また、世界一周クルーズでは「洋上日(寄港地がない日)」が合計で30〜40日程度あります。この日は、1日中船内で過ごすことになります。デッキやラウンジで時間を潰すこともできますが、「たまには部屋でゆっくりしたい」と思っても、窓のない狭い部屋では圧迫感しかありません。
実際に100日間の内側客室を経験した方からは、以下のような声が聞かれます。
- 「60日目くらいから、部屋に戻るのが憂鬱になった」
- 「窓がないと、海を見られないストレスが予想以上に大きかった」
- 「安く済ませたつもりが、結局ストレスで毎日バーに入り浸り、出費が増えた」
内側客室は「安いが、100日間住む場所」としては快適とは言えません。まるで「独房」のような閉塞感を覚悟する必要があります。
バルコニー客室は「プライベートな海」が手に入る

一方、バルコニー客室(ベランダ付き客室)は、世界一周クルーズにおいて「投資する価値がある」最も重要なアップグレードです。
バルコニー客室のメリット:
- プライベートな海が手に入る:自分だけのバルコニーから、24時間いつでも海を眺められる
- ストレス発散の場:人混みを避けて、静かに風を感じながらコーヒーを飲める
- 朝日・夕日を独り占め:デッキは混雑するが、バルコニーなら誰にも邪魔されない
- 自然光で健康的:体内時計が狂わず、時差ボケも調整しやすい
- 洗濯物を干せる(非公式):規則上禁止だが、椅子に広げて乾かすなどの工夫ができる
| シーン | 内側客室 | バルコニー客室 |
|---|---|---|
| 朝の目覚め | 時計を見ないと時間がわからない | 自然光で目覚める。海を見ながらコーヒー |
| 洋上日(1日船内) | デッキに出るしかない | 部屋で海を見ながらリラックス |
| 夕日の時間 | デッキは混雑 | バルコニーで独り占め |
| ストレス発散 | 人混みの中でしか外に出られない | プライベート空間で風を感じられる |
バルコニー客室の最大の価値は、「プライベートな海」が手に入ることです。100日間、毎朝バルコニーでコーヒーを飲みながら海を眺める——この贅沢は、何物にも代えがたい幸福です。
特に、夕日の時間は感動的です。デッキの展望エリアは多くの乗客で混雑しますが、バルコニーなら誰にも邪魔されず、オレンジ色に染まる水平線を独り占めできます。この瞬間のために、バルコニー客室を選んだという方も少なくありません。
また、夫婦で参加する場合、バルコニーは「お互いの距離を保つ」ための重要なスペースです。100日間ずっと一緒にいると、どんなに仲が良くても息が詰まる瞬間があります。そんな時、片方がバルコニーで読書をし、もう片方が室内でテレビを見る——このような「緩やかな距離感」が、長期航海を円満に過ごす秘訣です。
スイートは必要?ラグジュアリーとコスパのバランス
バルコニー客室より上のランクに「スイート」があります。スイートは、リビングルームとベッドルームが分かれており、バスタブ付きの広々とした客室です。さらに上位のスイートでは、専任バトラーサービスや専用ラウンジの利用も可能です。
しかし、スイートは価格が跳ね上がります。バルコニー客室が250万円なら、スイートは500〜800万円になることもあります。
| 客室ランク | 概算価格(100日間) | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 内側客室 | 150〜200万円 | △ 短期なら可、長期は非推奨 |
| 海側客室(窓あり) | 200〜250万円 | ○ コスパ良いが、バルコニーには劣る |
| バルコニー客室 | 250〜350万円 | ◎ 最もおすすめ |
| ミニスイート | 350〜500万円 | ○ 余裕があれば |
| スイート | 500〜800万円 | △ 富裕層向け |
コストパフォーマンスを考えると、バルコニー客室が最もバランスが取れています。スイートは「贅沢の極み」ですが、バルコニーさえあれば、100日間を快適に過ごせます。
スイートが向いているのは、「船内で仕事をしたい経営者」や「完全にプライベートな空間が欲しい富裕層」です。一般の旅行者にとっては、バルコニー客室で十分満足できます。
予算別・あなたに合う部屋の選び方と「アップグレード」の裏技

- 予算が足りない!保険代を削って「バルコニー」に住む方法
- 部屋の位置も重要。「揺れにくい部屋」はJTBに聞け
- まとめ:部屋のランクは「旅の質」そのもの
予算が足りない!保険代を削って「バルコニー」に住む方法
ここまで読んで、「バルコニー客室が良いのはわかったけど、予算が足りない」と感じた方も多いでしょう。内側客室とバルコニー客室の価格差は、100万円を超えることもあります。この差額は、簡単に捻出できる金額ではありません。
しかし、ここに一つの裏技があります。それは、「掛け捨ての海外旅行保険を削って、その分を部屋代に回す」という方法です。
100日間の海外旅行保険は、夫婦で50〜70万円かかります。この「死に金」を節約し、「生き金」である部屋代に使えば、バルコニー客室へのアップグレードが現実的になります。
具体的には、年会費無料のクレジットカード(エポスカードなど)に付帯している海外旅行保険を活用します。
エポスカードの海外旅行保険:
- 年会費永年無料:カードを持っているだけで保険が適用される
- 疾病治療費用:最高270万円
- 傷害治療費用:最高300万円
- 救援者費用:最高100万円
- 賠償責任:最高3,000万円
- 携行品損害:最高20万円
| 保険の選択肢 | 費用(夫婦2名、100日間) | 補償内容 |
|---|---|---|
| 掛け捨て海外旅行保険 | 50〜70万円 | 治療費無制限、救援費無制限 |
| エポスカード(×2枚) | 0円 | 疾病治療270万円×2=540万円(合算可能) |
| 節約できる金額 | 50〜70万円 | – |
夫婦それぞれがエポスカードを持てば、治療費用は合算されて540万円の補償になります。これは、掛け捨て保険の「基本プラン」と同等レベルです。
浮いた50〜70万円を部屋代に回せば、内側客室(150万円)からバルコニー客室(250万円)へのアップグレードが現実的になります。あるいは、バルコニー客室(250万円)からミニスイート(350万円)への格上げも視野に入ります。
もちろん、エポスカードの保険には「利用期間90日まで」という制限があるため、100日間のクルーズでは最後の10日間が無保険になります。しかし、この10日間だけ短期の海外旅行保険に加入すれば、追加費用は数万円程度で済みます。トータルで考えれば、依然として大幅な節約になります。
「保険代」は使わなければ消えてしまう「死に金」ですが、「部屋代」は毎日の快適さという「生き金」です。賢く節約して、100日間を最高の環境で過ごしましょう。
部屋の位置も重要。「揺れにくい部屋」はJTBに聞け

客室のランクだけでなく、「部屋の位置」も快適さを大きく左右します。特に、船酔いが心配な方は、部屋の位置選びが重要です。
揺れにくい部屋の条件:
- 低層階:船の重心に近い下層階ほど揺れが少ない
- 船の中央:前方(船首)や後方(船尾)は揺れやすい。中央が最も安定
- エンジン音に注意:エンジンルームの真上は騒音が気になる場合も
| 部屋の位置 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 低層階・中央 | 揺れが少ない、船酔い対策◎ | 海面が近くて景色がやや劣る |
| 高層階・中央 | 景色が良い、バルコニーが広い | 揺れがやや大きい |
| 船首・船尾 | 静か、プライバシーが高い | 揺れが最も大きい |
| エンジン近く | 特になし | 騒音が気になる場合あり |
船酔いが心配な方は、「5〜7階の中央部」を指定するのがおすすめです。ただし、具体的な部屋番号や空き状況は、専門家に相談するのが確実です。
オンラインの格安クルーズ予約サイトでは、部屋の位置を細かく指定できないことが多く、「バルコニー客室」とだけ指定すると、船首の揺れやすい部屋が割り当てられることもあります。
一方、JTBのようなクルーズ専門の旅行会社なら、船の図面を見ながら、あなたの希望(揺れにくい、景色が良い、エレベーターに近いなど)に最適な部屋を提案してくれます。
また、JTBなら「アップグレード特典」や「早期予約特典」で、バルコニー客室の料金で海側客室に、海側客室の料金で内側客室に泊まれるキャンペーンがある場合もあります。こうした特典情報は、個人では入手しづらいため、プロに相談する価値があります。
まとめ:部屋のランクは「旅の質」そのもの
世界一周クルーズの客室選びについて、内側客室とバルコニー客室の違いを詳しく解説してきました。最後に要点を整理します。
- 100日間の内側客室は「独房感」がキツイ。朝か夜かもわからない閉塞感
- バルコニー客室なら、プライベートな海が手に入る。ストレス発散に必須
- 保険代(50〜70万円)を節約(エポスカード活用)して、部屋代に回せばバルコニーへアップグレード可能
- 部屋の位置も重要。揺れにくい「低層階・中央」はJTBに相談して指定すべき
- 部屋のランクは「旅の質」そのもの。安易な節約は後悔の元
世界一周クルーズは人生に一度の大冒険です。100日間を狭く暗い部屋で我慢して過ごすのは、あまりにもったいない選択です。
「保険代」や「空港ラウンジ代」といった「死に金」を削り、「部屋代」という「生き金」に投資しましょう。バルコニーから毎朝海を眺める贅沢は、何物にも代えがたい幸福です。
客室選びで迷ったら、JTBのクルーズコンシェルジュに相談してください。船の図面を見ながら、あなたの予算と希望に最適な部屋を提案してくれます。保険の節約方法も含めて、トータルで最高のプランを一緒に作りましょう。
後悔しない客室選びで、最高の100日間を手に入れてください。

