世界一周クルーズへの申し込みを決めた後、多くの人が次に悩むのが「服装」です。「毎晩パーティーなの?」「タキシードなんて持ってない」「ドレスを何着も持っていけない」——こうした不安で、申し込みを躊躇している方も少なくありません。特に、普段フォーマルな服を着る機会が少ないシニア層にとって、ドレスコードは大きなハードルに感じられます。
しかし安心してください。クルーズのドレスコードは、思っているよりずっと「ゆるい」のです。タキシードやイブニングドレスは必須ではありません。
・タキシードは不要。男性は「ジャケット+襟付きシャツ」で9割OK
・女性は着回しが鍵。着物は海外で最強のドレスになる
・フォーマル服を買うより、スーツケースごとレンタル(R&Y)が賢い
・堅苦しいのが嫌なら、ドレスコード緩いカジュアル船(MSC等)を選べばいい
タキシードは不要?「スマートカジュアル」のリアルな基準
- 男性は「ジャケット+襟付きシャツ」があれば9割OK
- 女性は「着回し」が鍵。着物は海外で最強のドレスになる
- 船によって違う「ドレスコードの厳しさ」を知る
男性は「ジャケット+襟付きシャツ」があれば9割OK
まず、クルーズのドレスコードについて基本を押さえましょう。100日間の世界一周クルーズでは、大きく分けて3つの服装パターンがあります。
| ドレスコード | 頻度(100日間) | 男性の服装 | 女性の服装 |
|---|---|---|---|
| カジュアル | 約70日 | ポロシャツ、チノパン | ブラウス、スカート、ワンピース |
| スマートカジュアル | 約20日 | ジャケット+襟付きシャツ | ワンピース、セットアップ |
| フォーマル | 約10日 | ダークスーツ+ネクタイ | カクテルドレス、着物 |
つまり、「フォーマル」が求められるのは100日間のうちわずか10日程度。残りの90日は、カジュアルまたはスマートカジュアルで十分なのです。
男性の正解コーデ:
男性にとって最も重要なのは「ジャケット」です。紺やグレーのジャケットが1着あれば、ほとんどの場面に対応できます。
- カジュアルの日:ポロシャツ+チノパン+スニーカー(ジーンズとTシャツは避ける)
- スマートカジュアルの日:ジャケット+襟付きシャツ+スラックス+革靴
- フォーマルの日:ダークスーツ(紺・グレー・黒)+ネクタイ+革靴
「タキシードがないと恥ずかしい?」と心配する方もいますが、実際にはタキシードを着ている乗客は全体の1〜2割程度です。大多数はダークスーツです。むしろ、普段着慣れていないタキシードを無理に着て、ぎこちなく見える方が不自然です。
裏技として、Amazonで「蝶ネクタイ」を1つ買っておくと便利です。普通のスーツでも、蝶ネクタイに変えるだけで一気にフォーマル感が出ます。
女性は「着回し」が鍵。着物は海外で最強のドレスになる
女性の服装は、男性よりもバリエーションが求められます。しかし、100日分のドレスやワンピースを持っていくことは物理的に不可能です。そこで重要なのが「着回し」のテクニックです。
女性の正解コーデ:
- カジュアルの日:ブラウス+スカート、ワンピース、カーディガン
- スマートカジュアルの日:ワンピース+ジャケット、セットアップ
- フォーマルの日:カクテルドレス、パーティードレス、着物
着回しのコツは、「トップスとボトムスを組み合わせる」ことです。例えば、黒のスカートを基本にして、ブラウスを変えるだけで何通りものコーディネートが作れます。また、ストールやアクセサリーを変えるだけで、同じドレスでも印象が変わります。
そして、女性にとって最強の切り札が「着物」です。着物は海外で圧倒的に注目を集め、船長主催のパーティーなどで主役になれます。
着物のメリット:
- 外国人から「Beautiful!」「Amazing!」と褒められる
- 写真撮影を頼まれることも多く、交流のきっかけになる
- 船長やクルーからも特別な扱いを受けることがある
- どんなフォーマルな場でも格が高く、恥ずかしくない
ただし、着物には「着付けが大変」という欠点があります。自分で着られない場合、船内で着付けサービスがあるか確認が必要です(ない場合も多い)。そこでおすすめなのが「セパレート浴衣」や「二部式着物」です。これなら自分で簡単に着られ、見た目も十分華やかです。
また、靴は「ヒールのないパンプス」や「フラットシューズ」がおすすめです。船は揺れることがあるため、高いヒールは危険です。おしゃれよりも安全を優先しましょう。
船によって違う「ドレスコードの厳しさ」を知る
実は、ドレスコードの厳しさは船のクラスによって大きく異なります。高級船ほどフォーマルナイトが多く、カジュアル船ほど緩やかです。
| 船のクラス | 代表的な船 | ドレスコードの厳しさ |
|---|---|---|
| ラグジュアリー | クイーン・エリザベス、飛鳥II | 厳しい(フォーマル15回程度) |
| プレミアム | ダイヤモンド・プリンセス | 中程度(フォーマル10回程度) |
| カジュアル | MSCベリッシマ | 緩い(フォーマル5回程度、ジーンズNG程度) |
「堅苦しいドレスコードは嫌だ」という方は、最初から「カジュアル船」を選べば、ストレスなく過ごせます。
MSCベリッシマのようなカジュアル船では、フォーマルナイトでも「ジャケット+ジーンズ以外のパンツ」程度で十分です。女性も「普段よりちょっとおしゃれなワンピース」で問題ありません。
服以外の必需品リストはこちらの記事を確認してください。
世界一周クルーズの持ち物リスト ▶
服にお金をかけるな!「レンタル」と「小物」で賢く乗り切る
- 1回しか着ないドレスのために高いスーツケースを買うな
- 堅苦しいのが嫌なら「ドレスコードが緩い船」を選べばいい
- まとめ:服装は「楽しんだ者勝ち」
1回しか着ないドレスのために高いスーツケースを買うな
ここまで読んで、「フォーマル用のドレスやスーツを何着か買わなきゃ」と思った方もいるでしょう。しかし、ちょっと待ってください。
100日間のクルーズのために高価なフォーマル服を何着も買うのは、はっきり言って「無駄」です。帰国後、二度と着ることがないからです。
また、フォーマル服を何着も持っていくと、スーツケースが大きくなります。「ドレスを入れるために90Lの大型スーツケースを買った」という方もいますが、これも問題です。帰国後、そんな大きなスーツケースは邪魔になるだけです。
賢い選択は、「スーツケースごとレンタルする」ことです。
R&Yレンタルなら、リモワやサムソナイトなどのブランドスーツケースを、90日間レンタルできます。料金は90日間で2〜3万円程度。15万円の高級スーツケースを買うより、圧倒的にお得です。
| 選択肢 | 初期費用 | 帰国後 |
|---|---|---|
| 大型スーツケースを購入 | 10〜15万円 | クローゼットで邪魔になる |
| R&Yレンタル(90日間) | 2〜3万円 | 返却するだけ、保管場所不要 |
| 節約できる金額 | 7〜12万円 | – |
浮いた10万円で、寄港地での高級レストランやオプショナルツアーを楽しんだ方が、よほど有意義です。
また、R&Yレンタルなら、「往路用(普段着を入れる60L)」と「復路用(お土産を入れる90L)」でサイズを変えて借りることもできます。往路は身軽に、復路は大容量に——これが最もスマートな選択です。
さらに、フォーマル服自体もレンタルできます。特に男性のタキシードは、1回のレンタルが5,000〜10,000円程度。10回のフォーマルナイトがあっても、全てレンタルで済ませれば10万円以下で収まります。購入すると30万円以上かかることを考えれば、圧倒的にお得です。
堅苦しいのが嫌なら「ドレスコードが緩い船」を選べばいい
ここまで読んでも、「やっぱりドレスコードが面倒くさい」と感じる方もいるでしょう。それなら、最初から「ドレスコードが緩い船」を選べば良いのです。
MSCベリッシマやコスタクルーズなどのカジュアル船なら、フォーマルナイトは月に1〜2回程度。しかも、ジャケット+スラックス(女性はワンピース)程度の軽装で十分です。
カジュアル船のメリット:
- フォーマルナイトが少ない(100日間で5回程度)
- ドレスコードが緩い(ジーンズとTシャツさえ避ければOK)
- 料金が安い(同じ100日間でも100〜200万円安い)
- 若い乗客が多く、活気がある
一方、デメリットもあります。
- 日本食が少ない(MSCは和食がほぼない)
- 日本語サポートが弱い
- 乗客数が多く、混雑しやすい(MSCは5,700名乗船)
「優雅なドレスアップを楽しみたい」という方には物足りないかもしれませんが、「気楽に世界一周したい」という方には最適です。
船選びで迷ったら、JTBのクルーズコンシェルジュに「ドレスコードが緩い船が良い」と正直に伝えましょう。あなたの希望に合った船を提案してくれます。
まとめ:服装は「楽しんだ者勝ち」
世界一周クルーズの服装について、ドレスコードの基準と賢い準備方法を解説してきました。最後に要点を整理します。
- タキシードは不要。男性は「ジャケット+襟付きシャツ」で9割OK
- フォーマルナイトは100日間のうち10日程度。残り90日はカジュアル
- 女性は着回しが鍵。着物は海外で最強のドレスになる
- フォーマル服を買うより、スーツケースごとレンタル(R&Y)が賢い
- 堅苦しいのが嫌なら、ドレスコード緩いカジュアル船(MSC等)を選べばいい
世界一周クルーズの服装は、思っているより「ゆるい」のです。タキシードやイブニングドレスがなくても、恥ずかしい思いをすることはありません。
服装は「楽しんだ者勝ち」です。マナーさえ守れば、過剰に恐れる必要はありません。
大切なのは、「高価な服を何着も買うこと」ではなく、「限られた服を上手に着回すこと」です。そして、浮いたお金を寄港地での観光や美味しい食事に使った方が、よほど思い出に残ります。
出発前のチェックリスト:
- 男性:ジャケット1着、襟付きシャツ3枚、スラックス2本、革靴1足
- 女性:ワンピース3着、ジャケット1着、スカート2着、ブラウス3枚、フラットシューズ
- フォーマル用小物:蝶ネクタイ、ショール、パーティーバッグ(Amazonで購入)
- スーツケースはレンタル(R&Yレンタル)を検討
- 着物を持っていく場合、着付けの練習または二部式着物を準備
服装の準備が整ったら、あとは思いっきり世界一周を楽しむだけです。フォーマルナイトで船長と写真を撮ったり、カジュアルな日にデッキでカクテルを楽しんだり——100日間の旅を、おしゃれも含めて満喫してください。
「ドレスコードが心配」という理由で世界一周を諦める必要は、全くありません。準備さえすれば、誰でも楽しめます。あなたも、最高の100日間を手に入れましょう。