
世界一周クルーズの準備で見落としがちなのが「通信環境」です。100日間の航海で20カ国以上を巡る場合、「各寄港地でネットに繋がらないと不安」「船の有料Wi-Fiは高すぎる」という問題に直面します。そこで注目されるのが「eSIM」と「レンタルWi-Fi」という2つの選択肢です。最近では「eSIMの方が安い」という情報を目にする機会も増えましたが、実際に世界一周クルーズで使うとなると、どちらが正解なのでしょうか?
結論から言えば、「スマホの設定が苦手な人」は絶対にレンタルWi-Fi、「安さとコンパクトさ重視」ならeSIMが正解です。
・eSIMは安いが、国ごとの設定切り替えが想像以上にストレス
・機械が苦手ならGlobal WiFi。電源入れるだけで世界中で繋がる安心感
・スマホ上級者なら「Airalo」または「trifa」でコストを大幅削減可能
【結論】「スマホの設定」が苦手なら、絶対にWi-Fiレンタルを選ぶべき

- eSIMの「国ごとの設定切り替え」は想像以上にストレス
- 「Global WiFi」なら電源を入れるだけ。海の上でも(寄港地付近なら)繋がる安心感
- 家族・夫婦でシェアするならWi-Fiレンタルの方が安い場合も
eSIMの「国ごとの設定切り替え」は想像以上にストレス
「eSIMなら物理的なSIMカードの差し替えが不要で便利」という情報を見て、eSIMに興味を持つ方は多いでしょう。確かに、eSIMには多くのメリットがあります。しかし、世界一周クルーズという特殊な旅行形態では、eSIMならではの「落とし穴」が存在します。
最大の問題は、寄港地が変わるたびに「eSIMの切り替え」や「APN設定の確認」が必要になることです。
| 寄港地の例 | eSIM設定の手間 | 失敗リスク |
|---|---|---|
| シンガポール | シンガポール用eSIMに切り替え | 切り替え忘れで通信不可 |
| スペイン(バルセロナ) | ヨーロッパ周遊eSIMに切り替え | APN設定ミスで通信不可 |
| エジプト(アレクサンドリア) | エジプト用eSIMに切り替え | ローミング設定が必要な場合も |
| ブラジル(リオデジャネイロ) | 南米用eSIMに切り替え | 設定画面が見つからず焦る |
世界一周クルーズでは、1週間に3〜4カ国を巡ることも珍しくありません。つまり、数日おきにスマホの設定画面を開き、「モバイル通信」→「eSIM切り替え」→「APN設定確認」という作業を繰り返す必要があります。
スマホの設定に慣れている方なら問題ありませんが、「設定画面を開くのも不安」というシニア層にとっては、これは大きなストレスです。しかも、設定を間違えると「寄港地に着いたのにネットに繋がらない」という事態に陥り、貴重な観光時間を無駄にしてしまいます。
また、一部のeSIMサービスでは「データ残量の確認」や「追加チャージ」もアプリで行う必要があり、操作に不慣れだと「気づいたら通信制限がかかっていた」というトラブルも起こりえます。
「Global WiFi」なら電源を入れるだけ。海の上でも(寄港地付近なら)繋がる安心感

一方、レンタルWi-Fiの代表格であるGlobal WiFiは、世界一周クルーズに最適な「シンプルさ」を提供します。
Global WiFiの最大のメリットは、「電源を入れるだけで繋がる」という圧倒的な手軽さです。
- 国ごとの設定変更が不要:世界周遊プランなら、ヨーロッパでもアジアでも南米でも、同じルーターをそのまま使えます
- 複数人でシェア可能:1台のルーターを夫婦や家族で共有できるため、実質的なコストは半分に
- 容量無制限プランあり:データ残量を気にせず、地図アプリや翻訳アプリを使い放題
- 日本語サポート充実:トラブル時には24時間日本語サポートが対応してくれる
| 比較項目 | eSIM | Global WiFi |
|---|---|---|
| 設定の手間 | 国ごとに切り替え必要 | 電源入れるだけ |
| 複数人での利用 | 各自が契約必要 | 1台を家族でシェア可能 |
| データ容量 | プランにより制限あり | 無制限プランあり |
| トラブル対応 | アプリ操作が必要 | 日本語サポートに電話できる |
| 料金(100日間) | 約3〜5万円(1人) | 約5〜8万円(1台を2人でシェアなら1人3〜4万円) |
特にシニア層や、スマホの設定に不慣れな方にとって、「電源ボタンを押すだけで全世界で使える」というシンプルさは、何にも代えがたい安心感です。寄港地に着いたら、ポケットからルーターを取り出し、電源を入れる。それだけで、Google Mapで観光ルートを検索したり、レストランの口コミを調べたりできます。
また、Global WiFiには「安心補償パック」があり、ルーターの紛失や破損にも対応してくれます。万が一海に落としてしまったり、盗難に遭ったりしても、補償に入っていれば全額請求されることはありません。
家族・夫婦でシェアするならWi-Fiレンタルの方が安い場合も
「eSIMの方が安い」という情報をよく見かけますが、これは「1人で使う場合」の話です。夫婦や家族で世界一周クルーズに参加する場合、実はレンタルWi-Fiの方がコストパフォーマンスに優れることがあります。
料金シミュレーション(100日間、夫婦2名の場合):
| 選択肢 | 1人あたりの料金 | 夫婦2名の合計 |
|---|---|---|
| eSIM(Airalo、各自契約) | 約3〜4万円 | 約6〜8万円 |
| Global WiFi(1台を2人でシェア) | 約3〜4万円(1台6〜8万円÷2) | 約6〜8万円 |
| 船内有料Wi-Fi(1日3,000円×100日) | 約30万円 | 約60万円 |
つまり、夫婦2名なら、eSIMとGlobal WiFiの総コストはほぼ同じ。それなら「設定の手間がない」Global WiFiの方が圧倒的に楽です。
さらに、Wi-Fiルーターは複数台のスマホやタブレットを同時接続できるため、夫婦それぞれがスマホを使いながら、タブレットで地図を見る、といった使い方も可能です。eSIMの場合、各自が契約・設定する必要があるため、この柔軟性はありません。
【節約派】スマホに強いなら「eSIM(Airalo)」がコスパ最強

- 物理SIMカード差し替え不要!アプリで完結するeSIMの魅力
- 世界周遊なら「Airalo(エラロ)」か「trifa(トリファ)」
- まとめ:機械音痴ならWiFi、安さ重視ならeSIM
物理SIMカード差し替え不要!アプリで完結するeSIMの魅力
ここまでレンタルWi-Fiのメリットを強調してきましたが、もちろんeSIMにも大きな魅力があります。特に「スマホの設定に慣れている方」や「荷物を極限まで減らしたい方」にとって、eSIMは最高の選択肢です。
eSIMの最大のメリットは、「物理的なSIMカードやWi-Fiルーターを持ち歩く必要がない」という身軽さです。
- 紛失リスクゼロ:Wi-Fiルーターのように「ポケットに入れ忘れた」「船室に置いてきた」というトラブルがない
- 充電不要:Wi-Fiルーターは毎日充電が必要ですが、eSIMはスマホ本体のバッテリーだけでOK
- 返却手続き不要:帰国後にルーターを返却する手間がない
- コストが安い:1人利用なら、Wi-Fiレンタルより2〜3割安くなることが多い
また、eSIMはアプリで全ての手続きが完結するため、「出発前に日本で設定を完了させておく」ことができます。空港で慌ててWi-Fiルーターを受け取ったり、現地でSIMカードを購入したりする手間が一切ありません。
| 比較項目 | 物理SIMカード | Wi-Fiルーター | eSIM |
|---|---|---|---|
| 持ち物 | 複数国分のSIMカード | ルーター本体+充電器 | なし(スマホのみ) |
| 紛失リスク | 高い(小さくて無くしやすい) | 中程度(ポケットに入れ忘れ) | なし |
| 設定の手間 | 国ごとにSIMカード差し替え | 電源入れるだけ | 国ごとにアプリで切り替え |
| 充電 | 不要 | 毎日充電必要 | 不要 |
eSIMは、特に「バックパッカー」や「ミニマリスト」といった、身軽な旅を好む層から支持されています。世界一周クルーズでも、「荷物を最小限にしたい」「寄港地では手ぶらで歩きたい」という方には最適です。
世界周遊なら「Airalo(エラロ)」か「trifa(トリファ)」

eSIMサービスは世界中に数十種類ありますが、世界一周クルーズに最適なのは「Airalo(エラロ)」と「trifa(トリファ)」の2つです。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
1. Airalo(エラロ)— 世界周遊プランのコスパNo.1
Airaloは、シンガポール発のeSIM専門サービスで、世界200カ国以上に対応しています。最大の特徴は「グローバルプラン」の存在です。
- グローバルプラン:世界100カ国以上で使える周遊プラン。国ごとにeSIMを買い替える必要がない
- 安価な料金:例えば、20GBのグローバルプランが約3,000円〜(利用期間30日)
- アプリが使いやすい:英語表記だが、直感的なUI設計で操作しやすい
- チャージ可能:データが足りなくなったら、アプリ内で追加購入できる
Airaloの「グローバルプラン」なら、ヨーロッパ→アジア→南米と寄港地が変わっても、同じeSIMのままで使い続けられます。
ただし、Airaloのアプリは英語表記です。英語に抵抗がない方には問題ありませんが、「日本語でサポートを受けたい」という方には、次に紹介するtrifaが向いています。
2. trifa(トリファ)— 日本語サポートで安心
trifaは、日本の企業が運営するeSIMアプリで、最大の強みは「完全日本語対応」と「日本語サポート」です。
- アプリが日本語:設定画面、プラン購入、トラブルシューティングまで全て日本語
- 日本語カスタマーサポート:チャットやメールで日本語対応。「設定がわからない」「繋がらない」というトラブルも安心
- 世界周遊プランあり:複数国で使えるリージョナルプラン(ヨーロッパ周遊、アジア周遊など)を提供
- データ残量が見やすい:アプリのトップ画面で残りGBが一目で分かる
trifaは「eSIMを使いたいけど、英語は不安」「トラブル時に日本語で相談したい」という方に最適です。
Airaloとtrifaの比較:
| 比較項目 | Airalo | trifa |
|---|---|---|
| 対応国数 | 200カ国以上 | 195カ国 |
| 料金 | 安い(グローバルプランが充実) | やや高め(だが日本語サポート込み) |
| アプリ言語 | 英語(日本語なし) | 完全日本語対応 |
| カスタマーサポート | 英語のみ | 日本語対応(チャット・メール) |
| おすすめユーザー | 英語OK、コスパ重視 | 日本語希望、安心重視 |
どちらを選ぶかは、「コスト」と「安心感」のバランス次第です。「1円でも安く」ならAiralo、「多少高くても日本語サポートが欲しい」ならtrifaが正解です。
まとめ:機械音痴ならWiFi、安さ重視ならeSIM
世界一周クルーズにおける通信手段について、eSIMとレンタルWi-Fiの比較を詳しく解説してきました。最後に要点を整理します。
- eSIMは安いが、国ごとの設定切り替えが必要。スマホに不慣れだとストレスになる
- Global WiFiは「電源入れるだけ」のシンプルさ。機械が苦手な方に最適
- 夫婦でシェアするなら、Wi-Fiレンタルもコスパが良い
- スマホ上級者なら、Airalo(安さ重視)かtrifa(日本語重視)のeSIMがおすすめ
- 船内有料Wi-Fiだけに頼るのは危険。必ず自分用の通信手段を用意すべき
世界一周クルーズは人生に一度の大冒険です。通信手段のトラブルで貴重な時間を無駄にしないよう、自分のスキルレベルと優先順位に合った選択をしましょう。
「機械は苦手だけど、安心して旅したい」→ Global WiFi
「スマホは得意。とにかく安く済ませたい」→ Airalo
「eSIMを使いたいけど、日本語サポートが欲しい」→ trifa
どの選択肢を選んでも、「船の有料Wi-Fiだけに頼る」よりは遥かに快適で経済的です。出発前に必ず通信手段を確保して、安心して世界一周の夢を叶えましょう。
