
世界一周クルーズの申し込みを検討している段階で、多くの方が直面する問題があります。それは「海外旅行保険の高額さ」です。旅行会社から提示される保険プランは、100日間の長期航海では夫婦で30〜50万円に達することも珍しくありません。「せっかくクルーズ代を節約したのに、保険でこんなに取られるなんて…」と躊躇する気持ちは、よく分かります。そこで考えるのが「手持ちのクレジットカード付帯保険で代用できないか?」という選択肢です。
しかし、クレジットカード1枚の補償額では絶対に足りません。一方で、賢くカードを組み合わせれば、保険料0円で万全の補償を作ることも可能です。
・クルーズの医療費は陸上の数倍高額。無保険は破産リスクあり
・クレカ保険は「合算」できる!複数枚持ちで補償額を積み上げる裏技を解説
・年会費無料で治療費用270万円のエポスカードが世界一周の最強お守り
クルーズの医療費は陸上とは違う!「無保険」が自殺行為な理由

- 船上での治療費は高額!ドクターヘリ搬送なら数百万円
- 一般的な「バラ掛け保険」だと、夫婦で30〜50万円も消える
- クレジットカード1枚の補償額(200万円程度)では絶対に足りない
船上での治療費は高額!ドクターヘリ搬送なら数百万円
「健康だから保険は不要」「持病もないし、100日くらい大丈夫でしょう」——こう考えて無保険で世界一周クルーズに参加することは、極めてリスクの高い行為です。なぜなら、船上での医療費は、陸上の病院とは比較にならないほど高額だからです。
クルーズ船には医務室がありますが、これはあくまで「応急処置」の場です。重症の場合、最寄りの港へ緊急下船するか、ドクターヘリで陸上の病院へ搬送されます。
| 医療トラブルの例 | 発生した費用 | 保険なしの場合 |
|---|---|---|
| 船上での急性盲腸炎、緊急下船 | 治療費200万円+下船手配費50万円 | 全額自己負担(計250万円) |
| 心筋梗塞でドクターヘリ搬送 | 搬送費300万円+ICU治療費500万円 | 全額自己負担(計800万円) |
| 転倒による骨折、手術・入院 | 手術費150万円+入院費100万円 | 全額自己負担(計250万円) |
| ノロウイルス感染、隔離治療 | 隔離個室代50万円+治療費30万円 | 全額自己負担(計80万円) |
特に注意すべきは「緊急下船」と「ドクターヘリ搬送」です。船が洋上を航行中に重病が発生した場合、最寄りの港まで数百キロ離れていることもあります。この場合、船会社は陸上から医療用ヘリコプターを手配しますが、その費用は300万円を超えることも珍しくありません。海外の医療機関では、保険証明がない限り「前払い」を求められるケースが多く、クレジットカードの限度額を超える請求が来ることもあります。
また、世界一周クルーズでは途上国の港にも寄港します。アフリカや南米の一部地域では、先進国レベルの医療機関が少なく、緊急時には首都や近隣国への搬送が必要になります。この場合、搬送費だけで数百万円が発生する可能性があります。
一般的な「バラ掛け保険」だと、夫婦で30〜50万円も消える

では、旅行会社や保険会社が提供する「海外旅行保険(バラ掛け)」に入れば安心なのでしょうか?答えはイエスですが、問題は「コスト」です。
100日間の世界一周クルーズに対応した海外旅行保険は、一般的に以下のような料金体系になっています。
| 保険タイプ | 補償内容 | 1名あたりの保険料(100日間) |
|---|---|---|
| 基本プラン | 治療費用1,000万円、救援費用1,000万円 | 約15〜20万円 |
| 充実プラン | 治療費用無制限、救援費用無制限 | 約25〜35万円 |
| 持病対応プラン | 既往症も補償(審査あり) | 約30〜50万円 |
夫婦2名で充実プランに加入すると、合計50〜70万円の出費になります。これはクルーズ総額の約20%に相当します。
もちろん、万が一の事態を考えれば決して高くはない金額です。しかし、「実際には病気もケガもせず、結局使わなかった」というケースがほとんどであることを考えると、「掛け捨てで50万円は痛い」と感じるのも自然な心理です。
あわせて読みたい:世界一周クルーズを100万円で実現する方法
クレジットカード1枚の補償額(200万円程度)では絶対に足りない
「それなら、クレジットカード付帯の海外旅行保険だけで行けないか?」と考える方も多いでしょう。確かに、ゴールドカードやプラチナカードには、海外旅行保険が自動付帯または利用付帯されています。しかし、ここに大きな落とし穴があります。
多くのクレジットカードの海外旅行保険は、「疾病治療費用」の上限が200〜300万円程度です。一見十分に見えますが、前述の通り、ドクターヘリ搭送や重症治療では500万円を超える請求が来るケースもあります。
| カード例 | 年会費 | 疾病治療費用 | 救援費用 |
|---|---|---|---|
| 一般的なゴールドカード | 1〜2万円 | 200〜300万円 | 200〜300万円 |
| 楽天プレミアムカード | 11,000円 | 300万円 | 300万円 |
| 三井住友カード ゴールド | 11,000円 | 300万円 | 500万円 |
「ゴールドカード1枚あるから大丈夫」は大きな間違いです。1枚だけでは、重症時のカバーが不十分なのです。
さらに、多くのクレジットカード保険には「旅行期間90日まで」という制限があります。100日間の世界一周クルーズでは、最後の10日間は保険適用外になってしまう可能性があるため、注意が必要です。
保険料0円で世界一周へ!「クレカ複数枚持ち」の合算テクニック

- 【裏技】海外旅行保険は「死亡保障」以外なら合算(上乗せ)できる
- 【最強のサブカード】年会費無料なのに「疾病治療費」が手厚いカードを持て
- まとめ:保険代0円で世界一周を実現する賢い準備
【裏技】海外旅行保険は「死亡保障」以外なら合算(上乗せ)できる
ここからが本題です。実は、クレジットカードの海外旅行保険には、ほとんど知られていない「裏技」があります。それは、複数のカードを持っていれば、「死亡・後遺障害」以外の補償額を合算(上乗せ)できるという仕組みです。
例えば、以下の2枚のカードを持っているとします。
- カードA:疾病治療費用200万円
- カードB:疾病治療費用270万円
この場合、合計で470万円の疾病治療費用が補償されます。つまり、1枚では不十分でも、2〜3枚のカードを組み合わせることで、バラ掛け保険に匹敵する補償額を「無料」で作り出せるのです。
| 保険項目 | カードA(例:楽天カード) | カードB(例:エポスカード) | 合算後の補償額 |
|---|---|---|---|
| 傷害治療費用 | 200万円 | 300万円 | 500万円 |
| 疾病治療費用 | 200万円 | 270万円 | 470万円 |
| 救援者費用 | 200万円 | 100万円 | 300万円 |
| 賠償責任 | 3,000万円 | 3,000万円 | 6,000万円 |
| 携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 40万円 |
重要なのは「死亡・後遺障害」のみ合算不可で、最も高い金額が適用される点です。それ以外の項目(治療費用、救援費用など)は全て合算されます。
この仕組みを利用すれば、年会費無料のカードを2〜3枚持つだけで、合計500万円以上の治療費用補償を構築できます。これは、バラ掛け保険の「充実プラン(治療費無制限)」には及びませんが、「基本プラン(治療費1,000万円)」と同等レベルの安心感を、保険料0円で手に入れられることを意味します。
【最強のサブカード】年会費無料なのに「疾病治療費」が手厚いカードを持て

では、具体的にどのカードを持てば良いのでしょうか?世界一周クルーズの「お守り」として、必ず財布に入れておくべきカードを2枚ご紹介します。
1. エポスカード(年会費永年無料)
世界一周クルーズに最もおすすめのカードが、このエポスカードです。年会費が永年無料でありながら、以下の充実した補償が自動付帯されます。
- 傷害治療費用:最高300万円(※2023年10月以降、利用付帯の条件を満たした場合)
- 疾病治療費用:最高270万円
- 賠償責任:最高3,000万円
- 救援者費用:最高100万円
- 携行品損害:最高20万円(免責3,000円)
エポスカードの最大の魅力は、年会費無料にも関わらず「疾病治療費用270万円」という高額補償がある点です。
ただし、2023年10月以降、エポスカードの保険は「利用付帯」に変更されました。つまり、「旅行代金の一部(航空券やツアー代金、交通費など)をエポスカードで支払う」ことで保険が適用される仕組みです。出発前に、空港へのタクシー代やクルーズツアーの一部をエポスカードで決済しておけば条件をクリアできます。
さらに、エポスカードは即日発行が可能(マルイ店舗で受け取り)なので、「出発まで時間がない!」という方でも間に合います。
2. 楽天カード(年会費永年無料)
既に多くの方が持っている楽天カードも、海外旅行保険が付帯されています。こちらも年会費無料で、以下の補償があります。
- 傷害治療費用:最高200万円
- 疾病治療費用:最高200万円
- 賠償責任:最高3,000万円
- 救援者費用:最高200万円
- 携行品損害:最高20万円
楽天カードも「利用付帯」のため、旅行代金の一部を楽天カードで支払う必要があります。エポスカードと楽天カードを組み合わせれば、疾病治療費用は合計470万円となり、ほとんどの医療トラブルに対応できます。
合算シミュレーション:エポスカード+楽天カードの場合
| 保険項目 | 合算後の補償額 | バラ掛け保険(基本プラン)との比較 |
|---|---|---|
| 傷害治療費用 | 500万円 | ○ 十分 |
| 疾病治療費用 | 470万円 | ○ 十分 |
| 救援者費用 | 300万円 | △ やや不足(無制限プランには劣る) |
| 賠償責任 | 6,000万円 | ○ 十分 |
| 年間コスト | 0円 | 夫婦で50〜70万円 |
この組み合わせなら、保険料0円で、夫婦それぞれが470万円の疾病治療補償を得られます。浮いた50〜70万円で、寄港地での高級ディナーやオプショナルツアーを存分に楽しめます。
まとめ:保険代0円で世界一周を実現する賢い準備
世界一周クルーズの保険について、リスクと節約の両立方法を解説してきました。最後に要点を整理します。
- 船上の医療費は陸上より高額。ドクターヘリ搬送で数百万円のリスクあり
- バラ掛け保険は夫婦で50〜70万円と高額。掛け捨てが痛い
- クレジットカード1枚だけでは補償額が不十分
- 複数枚のカードを持てば、治療費用を合算できる(死亡保障を除く)
- エポスカード+楽天カードで、疾病治療費470万円を無料で構築可能
世界一周クルーズは人生に一度の冒険です。保険料で数十万円を無駄にするのではなく、その分を旅の思い出作りに使いましょう。エポスカードと楽天カードは、いずれも年会費無料で即日〜数日で発行できます。出発前に必ず準備しておくことをお勧めします。
もし「それでも不安」「持病があって民間保険が必要」という場合は、JTBのクルーズコンシェルジュに相談してみてください。保険のプロが、あなたの状況に最適なプランを提案してくれます。賢い準備で、安心して世界一周の夢を叶えましょう。
